新型コロナウィルスによる官公署の対応状況(令和2年8月)
今年の春頃からの新型コロナウィルスの影響により、官公署への許可申請の代行業務にも少なからず影響が出てきています。
例えば、以前は郵送申請が不可であった手続きも郵送で受け付けてくれるようになったり、窓口でなければ回答してくれなかった相談に、電話やFAXで対応してくれています。
役所の方々も、朝早くから夜遅くまで対応していただいているようで、びっくりするような時間に電話がかかってきたりします。
このように、従来は足を運んでいたものが郵送で済むことで、移動時間が軽減された一方、処理時間が長くなる傾向が出てきています。
窓口対応であれば、その場で確認して訂正できていたものが、そうではなくなっています。
許認可を扱う官公署すべてがこのような対応となっている訳ではありませんが、このような処理方法にかわってきている役所が多々見えるようになりました。
また、窓口に関しては、どこもビニールカーテンやアクリルシールドが設置されていたり、建物の中に入る前に体温チェックを求められる役所もあります。
役所側も、新型コロナウィルスの感染防止対策をしながら、精一杯処理してくれていると思いますし、お客様につきましても、非常にお忙しい中に対応していただいていると思いますので、私ども行政書士としましても、できる限り関係者への負担を軽減できるように努力していきたいと思います。
産廃の講習が受けられなかった。
廃棄物の収集運搬業をはじめとする、産業廃棄物関係の許認可に必要な講習が中止されていましたが、オンライン講義+試験のみ会場で受験という形で再開されています。
現在は、インターネットで受講を申し込んでIDを取得。
申込時に試験を受ける日程だけ決めます。
時間のあるときにオンラインの講義をうけて、試験日のみ会場に出向いて受験するという方式になっています。
今後しばらくこの方式が継続するのではないかと思っています。
更新に必要な講習の受講に関しては、一時期は講習を後回しにして産廃許可の更新申請を受け付けてくれていましたが、講習が再開されたら速やかに受講するという条件つきでした。
産廃許可の更新を受講なしで行って、講習未受講の方は、必ずご確認ください。
建設業許可の受付状況
名古屋市内とそれ以外で微妙に取り扱いが違う部分があるのですが、基本的に郵送では受け付けてくれなかった許可申請や変更届も郵送で可能となっています。
また、窓口に書類を持ち込んで預けてくる方法も可能です。
どちらにしても、一旦預かってもらって審査を受ける方式です。
変更届や事業年度終了届は、手続きが終わってから郵送で返信してもらう方法か、窓口に受け取りに行きます。
新規申請や更新申請などで、愛知県収入証紙が必要な場合は、窓口に出向いて印紙を貼りにいきます。
全体的に事務処理がたまっているようで、新規申請などでは、かなり時間がかかります。
更新申請は優先でやってくれますが、従来よりも早めに書類提出できるように心がけています。
新型コロナウィルスの勢いはとどまる気配もなさそうですが、行政手続きだけではなく、経済や生活がはやくもとに戻ってくれるように祈るばかりです。