「うちの仕事は何の業種になるのか分からない」——そんなご相談で、候補の筆頭に挙がることが多いのが、とび・土工・コンクリート工事業(通称:とび土工)です。
結論から言えば、とび土工は本当に幅広く、使い勝手の良い業種です。雑工事や外構工事、足場、土工事など、屋外や基礎工事で行う作業に幅広く使えます。この記事では、その範囲と、広いからこそ迷いやすい境界線を解説します。
この記事のポイント
- 足場・土工事・基礎・外構など屋外作業に幅広く使える業種
- 建物の解体は平成28年独立の解体工事業、舗装は舗装工事業で別
- 実務経験は1業種10年で重複計算不可、2業種なら最低20年
- 業種判断に迷ったら注文書・請求書を並べるのが出発点
とび土工工事業の工事範囲
とび土工がカバーする工事は多彩です。代表的なところでは次のような工事が該当します。
- 足場の組立て、鉄骨などの組立て(とび工事)
- 掘削・盛土などの土工事
- 基礎工事、くい打ち工事
- コンクリート打設などのコンクリート工事
- 外構工事や、他の業種に分類しにくい雑工事
「屋外で行う、建物本体の仕上げ以外の作業」の受け皿になっている、とイメージすると分かりやすいと思います。実務でも、専門業種のどれにも当てはまりにくい工事を、とび土工で整理できるケースがよくあります。
間違えやすい隣接業種:広いけれど「何でもあり」ではない
範囲が広い一方で、専門の業種が別に立っているものは、そちらでの判断になります。代表例が次の2つです。
- 建物の解体:平成28年に解体工事業が独立した業種になりました。それまではとび土工で行う扱いでしたが、現在、建物自体を解体する工事は解体工事業です
- 舗装:道路などの舗装は舗装工事業です。土工事とセットで請けていても、業種としては別です
なお、複数業種を実務経験で取ろうとする場合、経験期間は1業種10年で重複計算ができません。「とび土工10年」と「舗装10年」を主張するには、最低20年の業歴が必要になる計算です。
営業所技術者になれる資格・実務経験
とび土工工事業で営業所技術者(旧・専任技術者)になれる主なルートです。
- 資格ルート:1級・2級土木施工管理技士(種別:土木)、2級建築施工管理技士(種別:躯体)、技能検定「とび」「型枠施工」など
- 実務経験ルート:とび土工工事について10年以上の実務経験
- 指定学科ルート:土木工学等の指定学科卒業+実務経験3年または5年
実務では:迷ったら「注文書」から
雑工事・外構・足場・土工事と幅広く請けている会社ほど、「どの業種で取るのが正解か」に迷います。判断の出発点は、実際の注文書・請求書です。何の工事として受注しているかを並べてみると、とび土工1本でいけるのか、他業種の追加が要るのかが見えてきます。
どの業種で取るか迷ったら、まず実際の注文書・請求書を並べてみましょう。とび土工1本でいけるか、他業種の追加が要るかが見えてきますよ。
よくあるご質問
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執筆・監修:かなで行政書士法人 代表 落合健太郎(行政書士)

