最近、当事務所に頂くご相談の中で、
「元請から建設業許可を取れと言われた。」
「建設業許可(金看板)がなければ、仕事が出せないと言われた。」
のような相談が相次いでおります。
私は、建設業界出身者ですし、建設業のお客様とのお付き合いも
少なからずありますので、元請さんの気持ちも、下請さんの気持ちも
痛いほどわかります。
元請さんから言わせれば、
「ゼネコンや施主などが、許可のある業者を使えという」
「今まで500万円以上の工事など発注した事がないが、もし発注する事になった時、許可を持っていなかったら、付き合いの無い業者に発注しなければならなくなるかもしれない」
下請さんから言わせれば
「許可を取れと言うが、500万以上の工事なんて受注した事がない」
「今までずっと、無許可でやってきて何も問題がないのに、何でいきなりそんな事を言うのか」
「許可はないが、今のところ仕事はもらえている」
等々…。
この他にも、いろいろと言い分はあるかと思います。
ただ、これだけは言えるのが、
これから先、建設業に関する規制は、どんどん強くなっていくでしょう。
15年前では、昼休みに平気でビールを飲んでいたのに、
最近では、大きい現場になると、車の中でさえ、タバコも
吸わせてくれない現場もあります。
このような細かい現場ルールをはじめ、
建設業許可をしっかりと取得した業者で、
厳しいルールの元、事故が無く、正規の施工方法で
建設工事をしていくという流れが強く求められています。
建設業許可を取得するというメリットは大きく、
会社の信用も大幅に上がりますし、融資も受けやすくなります。
また、各種の申請や届出をすることにより、
経理面を見直すことができるようになります。
ただし、メリットばかりという訳ではありません。
建設業許可というのは、一度取ってしまうと、
その後の維持に手間と費用がかかるという一面もあります。
まず、取得に20万円?程度かかりますし、
毎年の事業年度終了届や、5年に一度の更新、
変更があった場合の変更届などを提出する必要があります。
このような事を良く考えられた上で、建設業許可を
取得されるかどうかを考えてみてはいかがでしょうか。
また、
「ウチの会社のケースでは、建設業許可を取った方が良いのか」
「そもそも、ウチの会社で許可が取れるのか」
と言ったお悩みがあれば、是非とも、当事務所にご相談ください。
無料でご相談を承っております。