経審の結果通知書を見て、「この点数、どうやったら上がるのか」と考え始めた方へ。
結論からお伝えします。手軽に打てる一手は、退職金共済や法定外労災への加入(社会性)。本命の一手は、社員の資格取得(技術力)です。この記事では、実務の実感を交えて、打ち手を3方向に整理します。
この記事のポイント
- 手軽な一手は中退共・建退共・法定外労災への加入(社会性の加点)
- 本命の一手は社員の資格取得。経審・配置技術者・許可維持に効く一石三鳥
- 財務の点数は決算内容の反映。決算を組む前の設計が大切
- CCUS(建設キャリアアップシステム)の活用も加点措置の対象
- 実力を上げる打ち手を選べば、点数は後からついてくる
手軽な一手:社会性の加点は「加入」で取れる
社会性の項目には、制度に加入するだけで評価につながるものがあります。代表的なのが次の3つです。
- 中退共(中小企業退職金共済)
- 建退共(建設業退職金共済)
- 法定外労災(労災上乗せ保険)
これらの加入は手軽です。手続きをすれば足りるものなので、経審を受けるなら最初に検討すべき打ち手です。しかも退職金制度や上乗せ補償は、採用や定着の面でも会社の力になります。点数のためだけの出費ではありません。
CCUS(建設キャリアアップシステム)の活用も、加点措置の対象になっています。
本命の一手:社員の資格取得は「一石三鳥」
技術力の点数は、技術職員の資格・人数が軸になります。ここで強調したいのは、社員の資格取得の効果は、経審の点だけにとどまらないということです。
資格者が増えると——
- 経審の技術力点数が上がる
- 現場の配置技術者になれる人が増え、受注できる工事の幅が広がる
- 営業所技術者の候補が増え、許可体制の維持にも効く
つまり一石三鳥。即効性はありませんが、公共工事で伸びていく会社は例外なくここに投資しています。資格手当や受験支援の制度化から始めてください。
財務:決算の積み重ねで効いてくる
経営状況・経営規模の点数は、決算内容の反映です。一朝一夕には動きませんが、だからこそ決算を組む前の設計が大切になります。自己資本の充実や借入の整理など、税理士と連携しながら中期で改善していく分野です。
注意点をひとつ。点数のために無理な数字を作るのは本末転倒です。経審の点数は会社の実力の写し鏡。実力を上げる打ち手を選べば、点数は後からついてきます。
当法人からのアドバイス
打ち手には「すぐ効くもの」と「じわじわ効くもの」があります。次の経審までに間に合う手と、来期以降に効く手を分けて、優先順位をつけて取り組むのが現実的です。結果通知書をお持ちいただければ、御社の点数構成を見ながら具体的にご提案します。
打ち手には「すぐ効く手」と「じわじわ効く手」があります。次の経審に間に合う手と来期に効く手を分けて、優先順位をつけて取り組みましょう!
→ 経営事項審査(経審)とは|P点の仕組みを図解 → 公共工事を受注するまでの完全ロードマップ【経審・入札】
よくあるご質問
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名古屋市中区のかなで行政書士法人は、建設業許可を専門とする行政書士法人です。代表は建設業界出身。愛知県の申請実務を熟知したチームが、御社の状況に合わせて最短ルートをご提案します。
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執筆・監修:かなで行政書士法人 代表 落合健太郎(行政書士)

