遺言書を書く時に必要となるものはなんでしょうか。

今回は、自筆証書遺言の場合について書いてみます。

「なにがいるか」

まず、物理的に必要なものだけを挙げると

  • ペン(書くもの)
  • 印鑑(認印でも良い)

この3つがあれば、誰でも遺言書を書くことができます。

それぞれの物について、少し説明をさせて頂きます。

文房具店で売っている普通の便箋で良いです。
縦書きでも横書きでも構いませんので、書き易い方を選んでください。
また、高級な用紙に遺言書を書くことももちろん可能です。

ペン(書くもの)

これも基本的には何でも構わないのですが、
実際には、鉛筆やシャープペンのように、
簡単に消せてしまえるものは好ましくないでしょう。
ボールペンやマジックペンなど、簡単に消えず、
水に濡れてもにじまないものが好ましいです。

印鑑

法律の上では、認印を押してあっても良いとされているのですが、
実際に、「そんな大切な書類に、100円ショップで買ったような三文判を押すか?」
と、あらぬ疑いがかかる事も考えられます。
ですから、可能であれば、実印や銀行印など、
簡単には偽造できない印鑑で押印した方が良いでしょう。

さて、物理的には、これで揃ったのですが、
実際には、ご自分で遺言書を作るのであれば、
知識を仕入れなければなりません。

一番簡単なのは、専門家にサポートを依頼される事です。
ご依頼を頂ければ、お客様がどのようにしたいか
現実的な問題はどこになるのか、
それをどうやってクリアするのかという事を提案させていただき、
お客様と一緒に考える事で文面を作成していきます。

このように専門家にご依頼頂ければ、
お客様は「どうしたいのか」という事だけを
話してくれれば良いですので、特別に何かが必要という事はありません。

次に、本当にご自分だけで作る場合。
専門家にも一切頼らない(頼っても無料相談程度)
という場合を考えてみます。

この場合は、上に挙げた、3つのアイテムのほかに、
お客様自身が、「法的知識」を入手しなければなりません。
まず、本屋さんに行って、遺言書の書き方や文例が載っている
本を何冊か買われる事をお勧めします。

それで、まずは焦らずに、じっくりと遺言に関する法律を学んでから
自分がどうしたいのかを考え、掲載されている文例の中から
自分ケースに合いそうな文例をチョイスし、変更を加えながら
原案を作成し、原案ができたら、それを別紙に清書して、署名押印します。

ご自分で作ることは大変だとは思いますが、
一度覚えてしまえば、何度でも自分1人で書き換えることができたり
遺言書を作ること自体で、楽しむ事ができたりすれば、素晴らしい事だと思います。

ただ1つ、注意点は、
こういう法律系の本を買うときは、
発売時期に注意すること。
古い本はダメです。

それと、インターネットの情報も、あまり鵜呑みにしないでください。
特にインターネットの場合は、どこの誰が書いているかわからない情報もありますし
間違った情報もかなりあります。
一般の方が、ある情報について、
「本当かウソか」というのを見極めると言うのは、本当に難しいですので、
私は、あまりお勧めできません。

比較的安全なサイトとしては、Wikipediaやオールアバウトがおすすめです。

Wikipedia

All About(オールアバウト)

それと、これはいつも口を酸っぱくして言わせて頂いているのですが、
慣れないうちは、できあがった遺言書を専門家にチェックしてもらってください。
口を酸っぱくして言わなければいけないくらい、一般の方が作られた遺言書は
法的要件を書いていたり、かえって相続争いの引き金になるような
とんでもない遺言書だったりするのです。

ですから、これは商売で言う訳ではありません。
別に、私以外の専門家で構いませんので、
必ずチェックを受けるようにしてください。
チェックだけでしたら、1万円以下でやっているところも少なくありません。
(ちなみに、当事務所は、10,500円・全国対応です)

この時に注意して欲しいのが、
「料金の内容は、チェックだけなのか、代案を出してくれるのか、
2回目のチェックは別料金なのか」
という事です。

初期費用を安く設定しておいて、
なんだかんだと追加費用を請求されるような
事務所さんも残念ながらあるようですので、
そういったトラブルに巻き込まれないようにも、
料金については、事前にしっかりと話し合われておくことが必要です。

また、そうやって、チェックを受けた方が、安心して日々の生活を
送ることができるのではないでしょうか。