相続手続の中で、最も重要と思われる、
「遺産分割協議」というものがあります。

これは、共同相続人全員が集まって、遺産の分割方法を話し合い、
全員が合意した内容で、「遺産分割協議書」を作成するというものです。
遺産分割協議書は、不動産の名義変更の登記や、銀行預金の名義変更
などで必要になります。

この遺産分割協議ですが、基本的には、「法定相続分」を目安にするものの
そう簡単に分けることができないのが現実です。

相続財産が、金銭のみという事であれば、
「長男が何分の1、次男が何分の1・・・」というように割り切れますが、
不動産などがあった場合は、この手続も難しくなってきます。
そもそも、不動産の価格の評価を出すことが難しいですし、
金額を決めたとしても、土地や建物といったものを、どう分けるのか
という問題になります。

ただでさえこれなのに、さらに、
「俺は親父の面倒を見たんだから・・・」
等という事を主張する方がお見えになると
遺産分割協議は非常に難航します。

ここに、相続人以外の方、つまり、相続人の配偶者や子などが
同席してしまうと、もっと大変なことになります。

兄弟同士なら折れるところも、兄弟の配偶者となれば
引き下がれない(配偶者に引き下がらせない)という方も少なくなりません。
相続人同士で、亡くなった方の意思を汲み取りながら、
自分達だけで納得のできる話し合いをするべきです。
下手に、相続人以外の人間が口を挟んだりすると、
争いの引き金になってしまう場合もありますので注意してください。

遺産分割協議は、1日で終わらせなければならない訳ではありませんので
家族への中間報告は、家に帰ってからすれば良いのではないでしょうか。

こういう問題は、口を出す人間が多ければ多いほど、
話をまとめるのが困難になってきますので、できるだけ少人数で
スムーズに行うことが必要だと言えます。
もっとも、少人数と言いましても、相続人全員の合意は必ず必要です。
(ただし、全員が必ず同席しなければならない訳ではなく、電話などで合意しても構いません)

ですから、もしも、ご家族で遺産分割協議をする機会がありましたら
どうか、相続人だけで協議をすることをお勧めいたします。

遺産分割もまとまらなければ、調停など、裁判所に持ち込むことになりかねませんので
できればそれは避けて頂きたいと思います。